先日、胸につき刺さる記事を読みました。
「ありがとう」という5文字を
「いってもらえるチャンス」が得られない苦しみは
それを、体験したことのない人には、なかなかわからない。
これは、生活を「一人で送れなくなっている人」の
心情にあることだそうです。
いつどこで誰がなってもおかしくはない「介護生活」。
そういう状態になると「ありがとう」とは言いますが
「ありがとう」とは言ってもらえなくなります。
介護されて「ありがとう」をあまりにも言いすぎると
次第にそれが、「いつもすみません・・」「申し訳ありません・・」
に変わるそうです。
常に誰かにやってもらわなくてはいけないので
感謝を口にするばかりで、他の人から
感謝を言ってもらえなくなる。
そうすると自分の口から出る「ありがとう」が
借金のように重くのしかかり、感謝の代わりに
謝罪が始まる。
「ありがとう」が「すみません」と変わり
「この世界に居場所がない」と、孤独を感じてしまうそうです。
「ありがとう」の言葉には、
「孤独」にならず人生を生き、他者から
必要とされ、あるいは喜んでもらえるという「深く」「大きな」力を持っている。
そんな風に改めて思いました。,
何かをしてもらった時に「ありがとう」と言うのは勿論のことですが
いってもらえる機会を創っておくことも、とても大切ということですね。
自分ばっかり頑張って「ありがとう」を独占しないで、
子供でも誰でも頑張りどころを作ってあげるのも、思いやりなのかも知れません。
「ありがとう」の上手いバランスのキャッチボール、思いのほか大切ですね
【千葉修司さんのお話しより】